観賞魚のトラブルマニュアル
日本動物薬品株式会社 新観賞魚のトラブルマニュアルより

- 症状:
- 輸送水が悪臭を放つ。
水が白濁する。 - 原因:
- 白濁と悪臭の原因は、魚の粘膜がはがれて、腐敗したものです。
魚を触てみて体表がざらつく場合は、要注意。
細菌感染症発病の兆しあり。 - 参考対策:
- 輸送水は、販売ケースに入れない。
対策は、パフラジン 1gを飼育水 200Lに投薬する。または、観パラD 1mlを水 20Lに投薬する。
魚がスレているので粘膜増強生体管理フードを1週間程度与える。

- 症状:
- エアレーションの泡切れが悪い。
水面の泡が残る。
水槽の水が生臭い。 - 原因:
- 白濁と悪臭の原因は、魚の粘膜がはがれて、腐敗したものです。
魚を触てみて体表がざらつく場合は、要注意。
細菌感染症発病の兆しあり。 - 参考対策:
- 輸送水は、販売ケースに入れない。
対策は、パフラジン 1gを飼育水 200Lに投薬する。または、観パラD 1mlを水 20Lに投薬する。
魚がスレているので粘膜増強生体管理フードを1週間程度与える。

- 症状:
- 背びれをたたんでいる。
- 原因:
- 白濁と悪臭の原因は、魚の粘膜がはがれて、腐敗したものです。
魚を触てみて体表がざらつく場合は、要注意。
細菌感染症発病の兆しあり。 - 参考対策:
- 輸送水は、販売ケースに入れない。
対策は、パフラジン 1gを飼育水 200Lに投薬する。または、観パラD 1mlを水 20Lに投薬する。
魚がスレているので粘膜増強生体管理フードを1週間程度与える。

- 症状:
- 魚にすれ傷がある。
- 原因:
- すれ傷とは輸送中に魚同士がぶつかってできる傷。傷が生じた個所は、粘膜がはがれていることがあります。
- 参考対策:
- 観パラD 1mlを水 20Lに投薬する。または、グリーンFゴールド 1gを水 60Lに投薬する。
粘膜増強生体管理フードまたは金魚膳粘膜増強を1週間程度与える。

- 症状:
- エラブタが開いている。
エラから粘液状物質が出る。 - 原因:
- 金魚や中〜大型シクリッドは、要注意。鰓(エラ)に寄生虫が付いています。
そのため、魚は、鰓を守るために粘液を分泌します。そのままにしておくと、重症化し魚は斃死(へいし)する。 - 参考対策:
- フード 1kgに対してプラジクアンテル 10g混ぜたものを病魚 に3日間与える。
飼育水 50Lに対してメチレンブルー水溶液 10mLと観パラD 5mLを投薬する。

- 症状:
- 尾鰭の血管が赤く充血している。
- 原因:
- 金魚が、輸送中のストレスや水質悪化などで体調を崩すと発生しやすい。
このまま放置すると感染症を引き起こす。 - 参考対策:
- 観パラD 1mlを水 20Lに投薬する。または、パフラジン1gを水 200Lに投薬する。

- 症状:
- 体全体が赤っぽくなっている。
- 原因:
- エロモナスという細菌に感染して、魚が内出血しています。
そのままにしておくと、菌が体全体に行き渡り、敗血症を起こします。 - 参考対策:
- 観パラD 10mLを水 100Lに投薬する。
金魚だと、メディゴールドIGPを与えると良い。

- 症状:
- 入荷直後の魚が鼻上げする。
エラに異常は見られない。
また、酸欠でもない - 原因:
- 魚がストレスにより、腎臓の機能が低下して、貧血しています
- 参考対策:
- 水を約半分取り換える。
食塩を200〜250gと観パラD 2.5mLを水50Lに投薬する。
できれば、魚を再下段の水槽に移して水温を下げるとよい。
小型熱帯 魚用生体管理フードを約1週間与える。

- 症状:
- 魚が砂利に体をこすりつけている。
- 原因:
- 白点虫・エピスティリス(ツリガネ虫)・水カビが寄生している。
- 参考対策:
- 水草がある水槽の場合、グリーンFクリアー 300mLを水 60Lに投薬する。
水草がない水槽の場合、グリーンFリキッド 50mLを水 60Lに投薬する。